LGBTの次はSOGI? 看板を入れかえるだけでは失われてしまうSOGIの本当の意味と意義(wezzy掲載記事)

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2022年11月20日

世間はまだ「LGBTって、聞いたことあるけどよく分かんない」の段階だというのに、また新しい言葉が生まれてしまいました――

こんにちは、ライターのマサキチトセです。YouTubeでLGBTフレンドリーな英会話レッスン動画をアップしてますが、鳴かず飛ばずの毎日に心が折れそうです。

さて今回皆さんに紹介したいのは、「SOGI」という言葉。

実は今「LGBTに代わる言葉」として当事者やその周りの人たちの間に広まりつつあります。

以下では、SOGIってどういう意味? なんの略? もうLGBTって言っちゃいけないの? SOGIが正しくてLGBTは正しくないの? などの疑問にお答えしたいと思います。

そもそもLGBTって何?

LGBTとは「レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー」の略です。1990年代のアメリカで急速に広まり、ここ数年は日本でも積極的にテレビなどで使われるようになったことから、「聞いたことはある」という人も多いことでしょう。

日常生活でも近所の知り合いの口から「LGBT」って言葉が出てきたりと、日本での認知度が高まっていることを感じます。

LGBTという言葉の問題その1:ビジネス用語として広まってしまった

でも一方で、認知度=理解度とも限らないのが悲しいところ。

日本でLGBTという言葉が急速に広まったのは、ビジネス用語としてでした。LGBT当事者は「未開拓の市場」とか言われて、あたかも商品の付加価値、消費者、労働者、企業のブランディングの道具でしかないようなイメージで語られることが多くなりました。

Photo by Véronique Debord-Lazaro from Flickr

ABOUTこの記事をかいた人

1985年5月26日生まれ。栃木県足利市出身、ニュージーランドとアメリカを経て現在は群馬県館林市在住。2011年にシカゴ大学大学院社会科学修士課程を中退。以降ジェンダー・セクシュアリティを中心に執筆や講演など評論活動をしています。 LGBT運動と排外主義のかかわり、資本主義とLGBT、貧困二世・三世のLGBT/クィア、性的欲望に関する社会的言説の歴史、セックスワーカーの権利と尊厳などに特に関心があります。