昨年、女性型ロボットが家事をしているイラストを表紙にした『人工知能』という学会誌に女性蔑視との批判が相次いだことは記憶に新しい。(参考記事:女性型ロボットがお掃除 「人工知能」表紙イラストが"女性蔑視"と話題に)
当時この問題をツイッターで拡散したとされるスプニツ子さんは「日本の性差別」の問題の大きさを指摘していたが、今度はアメリカ科学振興協会がやらかした。同協会が発行している『サイエンス』誌の表紙が、科学の世界から女性やマイノリティを排除するようなメッセージを持っていると批判を受けているのだ。
科学の「男の子集団」と、顔を消された女性たち
問題の表紙は、ジャカルタでセックスワーカーとして働く3人の女性たちの写真である。3人ともタイトなドレスを着て、ハイヒールを履いている。また、手前の2人の顔はトリミングされ、奥の女性の顔は学会誌タイトル『Science』の「S」で一部隠されている。米国下院議員ジャッキー・スピアーはこれを「首から上のない、性的に強調された有色人種女性の利用」であるとし、同協会に抗議の手紙を書いた。