簡潔に言えば、「なる」というのが私の見解です。以下、それについて私が書いたツイートと、それに対して寄せられたご意見に対する応答をシェアします。ちなみにこの応答文はツイッターに画像で載せたものと同じです。ここに転載する理由...
TAG フェミニズム
【出演します】「企業で輝く女性/LGBT」が増えたところで一体何が変わるんでしょう?【12/14・オンライン】
実は卒業して初めて母校に声をかけられ、イベントに参加することになりました。主催は ICU を中心としたインターカレッジ学生サークル PRISM。
ジェンダーが無くなればトランスジェンダーも無くなるのか
前回に引き続き、トランスジェンダーの話題に触れたい。
ツイッターを芋づる式にいろいろ見ていたら、「ジェンダーが無くなれば、トランスジェンダーというあり方も無くなる」という意見が目に入ってきたからだ。いわく、ジェンダーの解体こそが目指されるべきなのだから、トランス女性やトランス男性のようにジェンダーというシステムに裏付けされた女性性や男性性という概念を前提とする存在はジェンダーの解体に逆行していて問題だ、という主張だ。
これに同調する別の人のツイートには「性別による差別があり、それをジェンダーと呼んでいるのだ」とあった。
まず「ジェンダー」が何を意味しているのか、私の解釈——社会学やカルチュラル・スタディーズ、女性学、哲学などの分野ではある程度支持されている解釈だと私が思うもの(※)——を手短に説明したい。
安全なトイレの設計と運用に関する、男性が支払ってこなかったツケ(2021.6訂正あり)
ツイッターではフォローをゼロにしたとはいえ、トランスジェンダー、特にトランス女性を取り巻く現状については最新の情報をできるだけ把握しておきたいと思って、キーワード検索や ID 検索をしてチラホラと関連ツイートを読んではいる。
その中で、トランスジェンダーの人々の利用を想定しながら現実的にどういう具体的なトイレの設計や運用が望ましいのかを語っている人を見つけた。これについて、こういう議論こそ必要なのだと評価している意見も見た。
10月24日17時〜セクガクオンラインイベントに登壇します
学生が主体となって開催するセクガク2020。 イベントの趣旨は「性に関する様々なテーマを扱った10のプロジェクトを通して、性に関することを学びあえる場所にすることが目標」とのこと。 こちらのプロジェクトのひとつ「男『性...
翻訳:ジュリア・セラーノによるトランス女性と男性特権についてのツイート群
長いスレッドになります。私は、男性特権について質問されることがよくあります。昨日はインターネット上でいろいろとあったため、特にたくさん質問を受けました。ネット上で起きたことについては直接言及しませんが、このトピック自体についての私がどう考えているか、この機会に書いておこうと思います。
1979年。日本でさだまさしが「関白宣言」を歌ってた頃、アメリカで Gloria Gaynor は「そのドアから出て行け」と歌っていた。
Gloria Gaynor ってご存知ですか皆さん。グロリア・ゲイナーと読みます。こんな人です↓ かっこいいねーーーー! アメリカでは超人気曲で、チャート1位まで取ってます。今でも、若者にも知られている曲。特にゲイ男性に...
書評『セックスワーク・スタディーズ』(女性学年報第39号掲載)
2011年9月1日歌舞伎町でビル火災。死者44名。
これは、今年9月に刊行された『セックスワーク・スタディーズ:当事者視点で考える性と労働』(SWASH編・日本評論社)の巻末付録「日本の性風俗年表」に記された21文字の史実です。本文より前に年表に目を通した私はしかし、この出来事を特に感想もなく読み流しました。
44人も亡くなってしまったのか。それは大変だったね。他にもいろんな出来事があったんだな。年表にまとまってるとわかりやすいよね。さて、本文を読み始めるか——そんな具合に。
《教職員向け》多様性から目を背けない学校環境のために
2018年10月17日に埼玉県高等学校図書館研究会に呼んでいただいて、「多様性から目を背けない学校環境のために」というタイトルで講演をしてきました。以下が、講演の内容に加筆修正したものとなります。
職場のセクハラ対応はどうあるべきか
私は、某企業で労務管理の仕事をしています。
労務管理とは、「労働条件・就業規則等の管理、勤怠の管理、給与・賞与の計算 等」のことです。
つまり、従業員と会社の契約内容を明確にしたり、それがちゃんと現実に反映されているかを確認したり、問題があったら対応したりといった仕事です。
大きい会社だと、労働条件通知書を作ることを専門にやってる人がいたりすると思います。でも私の働いている会社は従業員こそ多いものの規模が小さいので、私を含めほんの数人で労務管理や経理、人事など事務仕事をこなしています。
そんな状況ですから、従業員同士でケンカが起きたり、セクハラが起きたり、管理者への不満が爆発したりという事態にも、その数人で対応することがほとんどです。
政府から色々なガイドラインが出されていたり、就業規則に関して新たな項目を増やすよう通達があったりしますので、基礎的な方針はどこの会社も一緒だと思います。でも実際にトラブル解決を試みてきたなかで私たちが気づいたこと、失敗したこと、工夫したことなどがたくさんあります。