小松サマースクール講演原稿全文(高校生向け)

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2022年11月20日

この原稿は、2016年7月29日〜8月2日に開催された小松サマースクールという高校生向け合宿イベントにおいて、私が29日の午後に参加者に向けてお話しした講演の内容です。時間の関係で省略した部分、言い方を変えた部分などもありますが、大まかには当日の内容と同じです。ところどころ「それ断言しちゃっていいの?」と疑問を挟む余地のある箇所があると思いますが、オーディエンスや持ち時間、その他の制約によるものと思ってご勘弁ください。

自己紹介

みなさんこんにちは。フリーライターのマサキといいます。

フリーライターというのは、依頼されたテーマで文章を書いたり、書いたものを自分で売り込んだりして、それが雑誌とかホームページに載ったらその都度原稿料をもらう「フリーランス」というスタイルの仕事です。言ってみれば漫画家の文章版みたいなもんです。

絵がうまい漫画が必ずしもいい漫画ではないのと同じように、日本語の力があればライターとしてお金がもらえる仕事ができるわけではありません。

それに、漫画もギャグマンガとか、恋愛もの、社会派、学園もの、ヒーローものとか色々ジャンルがありますけど、文章にも色々あって、それぞれライターには得意分野とか、文章の特徴があります。だから、ライターになりたい人は、日本語の力よりも、自分の好きなことについての知識を深めるほうが大切かもしれません。

じゃあ私のジャンルは何かと言うと、「性」です。性教育の性です。つまり、女とか男とか、レズビアンとかバイセクシュアルとか、テレビで言うオネエとか、そういうことを専門としています。私はこれを皆さんくらいの年齢から専門に学びたいと思っていて、大学でも勉強したし、大学のあとの大学院という研究する学校でも性について研究しました。

ABOUTこの記事をかいた人

1985年5月26日生まれ。栃木県足利市出身、ニュージーランドとアメリカを経て現在は群馬県館林市在住。2011年にシカゴ大学大学院社会科学修士課程を中退。以降ジェンダー・セクシュアリティを中心に執筆や講演など評論活動をしています。 LGBT運動と排外主義のかかわり、資本主義とLGBT、貧困二世・三世のLGBT/クィア、性的欲望に関する社会的言説の歴史、セックスワーカーの権利と尊厳などに特に関心があります。