24日(日)に東京のイベントで対談します。
対談相手は「フェミニズムとレズビアン・アートの会」のJanisさん。
テーマの「ピンクウォッシング」は、変な言い方だけど、LGBTに関する最先端の議論の1つ。「うちの国はLGBTに優しいよ」というアピールを国家がすることでウヤムヤにされる国家の悪事について、今もなおパレスチナ人を虐殺しながら「中東で唯一LGBTに優しい国」と自称するイスラエルの問題を通して、考える、というようなイベントです。
イスラエルのピンクウォッシングの議論をそのまま他国に当てはめることはできませんが、例えばA級戦犯を祀った靖国神社に首相が参拝する、朝鮮学校の生徒にだけ高校無償化を適用しない、外国人収容所で虐待や死亡事件を起こす、戦争における自国の加害を矮小化して他国民や自国民の被害を過小評価する、メディアに介入して報道操作をする、などなど、日本も現在進行形で相当に悪事をはたらいているわけで、その日本の観光局が一方で「LGBT観光客」にアピールしてるなんてことも、ピンクウォッシングと無関係ではないわけです。
(観光局の動きについての報道はこちら)
また一方で、イスラエルの暴力について、そもそも日本は無縁ではありません。いま正に日米同盟が話題になってますが、そもそも戦後ずっと日本は米国の軍事行動に協力してきており、イスラエルへの武器や資金の供与は米国の軍事行動のうちかなり重要なポイントです(他の国への供与ですら、バレないようにイスラエルを通して代わりにやってもらってた時期がある)。安倍政権はイスラエルとの関係も(恐らく軍需産業を中心に)力を入れようとしていて、ピンクウォッシングの問題は、日本人の責任問題としても語られるべきものとなっています。
イスラエルとパレスチナのことは遠い世界のことではなく、いま正に私たちの生活と並行して、関連して、起こっている出来事です。
私も中東情勢については無知なところがたくさんありますが、イベントをきっかけに皆さんとこの問題について考えることができたらと思っています。よかったら来てね。
詳細(こちらより)
マサキチトセ×Janis対談イベント「わたしたちのピンクウォシング」
2015/5/24(日) 午後4時30分~6時30分
場所:community center akta http://www.akta.jp/
東京都新宿区新宿2-15-13第二中江ビル301
地下鉄新宿三丁目駅・新宿御苑駅から徒歩5分くらい、JR新宿駅から徒歩10-15分
「ピンクウォッシング」とは、中東 で唯一ゲイ・フレンドリーな国だとして自らを宣伝するイスラエルのプロパガンダの手法は大きな欺瞞であると批判する用語です。なぜ批判されるかというと、 その宣伝がパレスチナ (をはじめ国内外) で起きている甚大な人権侵害をごまかす (ピンクに塗って覆い隠す) 効果を持っているからです。
LGBTQは、個々人として、集団として、政府やナショナリズムや資本とどんな関係を結んでいるのでしょう。LGBT活動家の動きは、国内や海外の政治的状況とどう関わっているのでしょう。東京だけでなく北米や西欧各地の具体的な事例を紹介・共有します。
そこからわたしたちがどのような選択肢を作り出せるのか、ともに考えましょう。
*対談者
マサキチトセ (ダイニングバーFAT CATS共同経営者、貧Qメンバー) [blog]
Janis (フェミニズムとレズビアン・アートの会)
*今回も後半は質疑応答の時間になります。
*ぜひ最初から最後まで通してご参加ください。
画像元
http://www.logsoku.com/r/2ch.net/sisou/1408860114/
http://www.timesofisrael.com/same-sex-union-ministerial-debate-postponed-by-pm/