ジェンダーが無くなればトランスジェンダーも無くなるのか

 前回に引き続き、トランスジェンダーの話題に触れたい。
 ツイッターを芋づる式にいろいろ見ていたら、「ジェンダーが無くなれば、トランスジェンダーというあり方も無くなる」という意見が目に入ってきたからだ。いわく、ジェンダーの解体こそが目指されるべきなのだから、トランス女性やトランス男性のようにジェンダーというシステムに裏付けされた女性性や男性性という概念を前提とする存在はジェンダーの解体に逆行していて問題だ、という主張だ。
 これに同調する別の人のツイートには「性別による差別があり、それをジェンダーと呼んでいるのだ」とあった。

 まず「ジェンダー」が何を意味しているのか、私の解釈——社会学やカルチュラル・スタディーズ、女性学、哲学などの分野ではある程度支持されている解釈だと私が思うもの(※)——を手短に説明したい。

安全なトイレの設計と運用に関する、男性が支払ってこなかったツケ

 ツイッターではフォローをゼロにしたとはいえ、トランスジェンダー、特にトランス女性を取り巻く現状については最新の情報をできるだけ把握しておきたいと思って、キーワード検索や ID 検索をしてチラホラと関連ツイートを読んではいる。
 その中で、トランスジェンダーの人々の利用を想定しながら現実的にどういう具体的なトイレの設計や運用が望ましいのかを語っている人を見つけた。これについて、こういう議論こそ必要なのだと評価している意見も見た。

「トランスコリアン」が安易な3つの理由と1つの原因

「トランスコリアンには怒るのに、トランス女性にはどうして怒らないのか」
 そういった声が「TERF」(トランス排除的ラディカル・フェミニスト)たちから上がっている。

 トランスコリアンとは、あるツイッター利用者が作った言葉だ。曰く、Kポップなどを愛好する日本人が「今日から自分もコリアン」と言いだしたら問題があるだろうに、どうしてピンクのスカートを履きたがる男が「今日から自分も女」と言いだしたら女性として認めなければならないのだ、という主張らしい。
 一見筋が通っているように見えるけど、あまりに多くの前提が共有されていなくて、頭を抱えてしまった。

【出演します】書評会:吉野靫『誰かの理想を生きられはしない——とり残された者のためのトランスジェンダー史』【12/13】

本の表紙の写真

先月出版された、吉野靫さんによる『誰かの理想を生きられはしない――とり残された者のためのトランスジェンダー史』のオンライン書評会(Zoom)に全体評者として参加することになりました。 参加費は無料ですので、ぜひ末尾の参加…

10月24日17時〜オンラインイベントに登壇します

#Project 06 男「性」を問い直す セクガク2020

 学生が主体となって開催するセクガク2020。 イベントの趣旨は「性に関する様々なテーマを扱った10のプロジェクトを通して、性に関することを学びあえる場所にすることが目標」とのこと。 こちらのプロジェクトのひとつ「男『性…

生配信には YouTube を使うことにします

先日「生配信《エロくない性の話》を再始動します」というご案内を出しましたが、30分制限があることや、アーカイブとして残したときに見つけづらいこと、アーカイブを YouTube にコピーするとしても配信中に頂いたコメントご…

生配信《エロくない性の話》を再始動します。

ツイッターやブログ、ちゃんと編集した動画、編集者の付く記事執筆などで発信するだけでなく、生配信でみなさんとお話することに大きな意義を最近また感じ始め、再開することにしました。 ずいぶん期間が空いてしまいましたし、途中歌配…

ツイッター移行しました

マサキの店のツイッタープロフィールのスクショ

 移行、というのは正確ではないかもしれません。 以前から使っていたお店のツイッターアカウントを数年ぶりに私が担当することになったので、今後はそちらをメインに使っていくことにした、という感じです。 旧アカウント:マサキチト…