10 Comments

  1. 国家権力などに対抗するための領域として、「家庭」を設定するという考え方もアリだと思うよ。
    「家庭が国家に従属するから法制度で守られる」ではなく「国家から自治権をかちとる」という発想ね。

    私的自治の領域というのは多種多様にあるべきで、その意味では家庭もその中の重要なひとつといえるのではないかと。
    まあ
    家庭ばっかり重視するという保守派の視線が何を意味しているか、についての懸念はもっともではある。

    • Masaki C.
      12/16/2013
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      コメントありがとうございます。
      「家庭」が私的自治の領域としての側面を持つというご指摘は仰る通りかと思います。
      個人と国家が一直線で繋がる社会にも危険性は大いにあると私も思います。
      家族規範に抗うクィア的な言説が個人主義やネオリベラルな方向、あるいは能力主義的なものに簡単に向いてしまうことへの懸念もあります。
      今後そういった問題についての議論をしていく必要はあると思うのですが、しかし地下に眠るMさんが仰るような「家庭ばっかり重視するという保守派の視線が何を意味しているか、についての懸念」が全然共有されていない状況に今あると私は感じていて、そこに恐怖を感じているというのが正直なところです。
      ただ、「現況に合わせて主張を調整して公に出す」ことが常に正しいとは限らず、それは場合によっては「緊急事態状況下における強権発動」をも正当化してしまう可能性があり危険だとも思いますので、バランスに欠いたものを書く時には細心の注意が必要だなと改めて思いました。ご指摘に感謝します。

  2. 追記

    >婚姻というパッケージ商品に、まったくなんの権利も義務もつけなければいいのだ

    ガキは特定少数の信頼できる大人に育てられるべきであり、そこで育てられるガキに関連して権利も義務も必要。「特典」もあっていいと思う。

    http://synodos.jp/society/6198

    これなんてどう思う?

    • Masaki C.
      12/16/2013
      Reply

      とても難しい問題だと思っています。
      というのも、養子制度というのはそれ自体に既にたくさんの問題をはらんでいて、それは恐らく「特定少数の信頼できる大人」とは誰なのかという問題が往々にして「善意」によって隠されていることに起因しているように感じています。
      隠されている内実としては、実際に子どもが「信頼できる」と感じるかどうかではなく(それは個別具体的に検証するしかないのですが)、周囲が「信頼できる」と認定するような「大人」かどうかが重要で、それを判断する社会成員はみな階級差別、民族差別、性差別、障害者差別などが存在する社会で生き、影響を受けているわけです。
      例えば、「貧困状態のシングルマザー(実母)よりも中流階級の男女カップルに育てられたほうが子どもにとっても良いだろう」というような偏見があり、しかし貧困状態が子どもにとって本当に良いとは言えないのも事実ですから、養父母が「善意」で養子に取ることに一定の正当性が見出されます。しかし一方で、貧困状態のシングルマザーが十分に子育てできないほど困窮している事実は、養子制度が正にそういう不均衡な状況に依存しているにもかかわらず、あるいは依存しているからこそ、温存されることになります。その結果、「貧困状態のシングルマザー(実母)よりも中流階級の男女カップルに育てられたほうが子どもにとっても良いだろう」という考え(あるいは一定の事実)は維持・強化され、またそれに乗っかる形で養子制度が継続し……という悪循環になってしまいます。
      LGBTなり何なりの社会的カテゴリーにいる者が今後地位を向上して行く中で、「○○よりも××に育てられた方が子どもにとっても良いだろう」と言われる偏見の左側(○○)から右側(××)に移動することは、必ずしも悪いことではないですが、養子制度の問題に携わってきた人たちや、自身養子として育ち養子制度に疑問を持っている当事者などにとっては、良いことでもないわけです。
      そういった議論を踏まえた上で、「○○」と「××」の不均衡の問題を考え、不均衡を是正するための行動をしながら、しかし同時に少しずつ「○○」から「××」への(「LGBT」など一部の人ではなく、あらゆるカテゴリーの人の)移行を促進するというのであれば、私の違和感の大部分は解消される気がしています。
      その上で、婚姻制度と子どもの権利についてですが、これは実際今でも離婚や未婚の場合の子どもにとっては、2つの別の問題として存在しています。子どもにとっては、親同士が婚姻関係にあろうがなかろうが、子どもとして、親それぞれと親子関係を結んでいます。それが実質機能しているかどうか(養育費未払い問題など)は別ですが。
      私の思い至っていないこともあるかもしれませんが、現段階では私は、きちんと、今よりも、親子関係と婚姻関係を腑分けすべきだと考えています。

      • レスおくれてごめんねー♪

        >現段階では私は、きちんと、今よりも、親子関係と婚姻関係を腑分けすべきだと考えています。

        これは目からウロコでした。
        親子関係と婚姻関係の腑分けという発想が正直ありませんでした。
        僕もヘテロ♂やなあ・・・と。

        家庭という「親子関係と婚姻関係その他の複合体」を考えるとき
        両者をロジックとして弁別しておくことは、たぶんとても大事な話になりますね。
        その辺りを踏まえて、もうちょっと考えてみます。
        大切なご指摘、ありがとう。

  3. ガキを作れる状態にあるヘテロカップルにとっては、
    【再生産】というのは婚姻関係と親子関係の複合体として自明だろうけど、
    たとえば性的マイノリティーとか、貧困層とか、障害者とかにとって
    【再生産】ってのはそもそも何だろか? 
    ってところからまず考え始めたほうがよさそうな気がしてきました。

    再生産概念の自明性、というのがけっこー鍵かもしれない。
    などと再生産概念の自明性にとらわれていた不甲斐ない身でいっておきますw

    • Masaki C.
      1/6/2014
      Reply

      いえいえ、私のこの考えも私の生きてきた人生や周囲の環境によって影響を受けているので、欠けている視点など大いにありえます。地下猫さんがお気づきになったことを私に伝えてくださることには、感謝しております。

      「再生産」が社会的にどのような位置づけなのか、それが多様なセクシュアリティや人間関係を持つ私たちの個々にどのような影響を与えているのか、属性や状況によってどう異なるのかなど、複雑すぎてめまいがしますが、考えるべきことがたくさんありますね…。

      地下猫さんに紹介頂いた読み物を見て、婚姻の問題が依然として親子関係の問題と大いに重なっていること、子どもの問題を無視して婚姻の問題を話すことが片手落ちになりうることなど、思い至ることがありました。ありがとうございます!

  4. む、「片手落ち」は意図的に使ってる?
    意図的ならば特に言うことはない。
    僕自身もひどい罵倒屋だしなw
    身体的メタファーを用いた表現については
    考えてはいるのだけれどまとまっていないし。

    • Masaki C.
      1/7/2014
      Reply

      あああああああああああ、全然意図的じゃないです!! 完全に無意識の健常者中心主義/障害者蔑視の現れです!>< ご指摘ありがとうございます T_T 以前他の人に指摘されたこと(「白い目で見る」という表現について)があって、それから特に気をつけようと思っていたにもかかわらず、またもややってしまいました……。

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