これまでに作った曲をまとめました

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2022年11月20日

ご存知の方もいると思うのですが、結構前からときどき、プロテストソングというか何というか、思いっきり政治的メッセージを込めた音楽を作って歌ってネットに出したりしています。J-Popと歌謡曲とTWO-MIXが好きなので、それ系に親和性のある人はぜひ聴いてみてください〜。

君じゃない誰かに会いたい (2021)

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ひとりじゃない そんなことは分かってるけど
いつものようには もう笑えない
君のピアス 片方だけ僕にくれないか
大丈夫 卒業までは着けないでおくよ
僕の恋心も 君の欲望も
大丈夫 誰にも言わないでおくよ

僕らは昨日も今日も明日も
それぞれに愚かな理由で待ち合わせる
楽しい時間 苦しい時間
会いたいよ 君じゃない誰かに

どうしてこんな風に生まれちまったんだろう僕は
傷だらけの人生だって 決まってるようなもんじゃない
好きな物を嫌いと言って嫌いな物を好きと言って
ごまかしながら 嘘つきながら 死んだような生き方
「ひとりじゃない」なんて言うけど
今僕はここでひとり

群れを成した傷一つない美しい白鳥に
囲まれたアヒルのよう
手を繋ぐこと それさえも許されない運命
大丈夫 君に触れることができるだけで
僕は満足さ きっとそれでいい
大丈夫 多分しばらくは大丈夫

結論なんてもう望まないでおくよ
悲しみさえこんなに手放せないなんて
楽しい時間 苦しい時間
会いたいよ 君じゃない誰かに

僕らのこの関係は誰にも知られちゃいけない
愛してても 触れ合ってても 呼び合う言葉は無い
この広い世界には僕と同じような人がいくらでもいるって
テレビもインスタもそう言うけれど 君じゃなきゃダメだから
繋がったまま 飛行機か何かが
僕らに落ちてしまえばいい

僕の気持ち 本当は分かっているでしょう
分かった上で それでも利用してるんでしょう

どうしてこんな風に生まれちまったんだろう僕は
傷だらけの人生だって 決まってるようなもんじゃない
好きな物を嫌いと言って嫌いな物を好きと言って
ごまかしながら 嘘つきながら 死んだような生き方

僕らのこの関係は誰にも知られちゃいけない
愛してても 触れ合ってても 呼び合う言葉は無い
この広い世界には僕と同じような人がいくらでもいるって
テレビもインスタもそう言うけれど 君じゃなきゃダメだから
「ひとりじゃない」なんて言うけど
今僕はここでひとり


インターセクト (2018)

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中途半端な施しならば 要らないと言っているでしょう
誰もかれも言葉を選び プラスティックのような笑顔を向けた
僕達は心が広いから ほらほらほら怖がらないで
なんて聞きかじりの 浅い浅い決めつけ
I don't even know where to begin

君と僕の交差点は そんなに他のと似てますか
今ここにいる僕たちは そんなに教科書通りですか

はじめまして よろしくね 友だちになりましょう
色んなとこ違うけど きっと分かり合えるでしょう
君と僕の頭んなか つないじゃって話せれば
余計なこと考えず ひととひとになれるのに
ただの記号じゃない僕を見てよ

Black and white で片付けられない 世界を目の当たりにしても
君はその辞書を手繰り寄せ 正解をそこに求めるのですか
I'm right here, talk to me
Don't look me up, look at me
とりあえず天気の話でもしましょうか

帰り道の交差点で 赤なのに君が歩き出した
つられて僕も一緒に 空っぽの道を渡った

何でもない日常を 君だって 僕だって
生きて生きているんだよ これまでも これからも
肩書きに狂わされてる世界観をぶち壊して
どっか飛んでいけたなら もっと分かり合えるかな
ただの記号じゃない 君と僕は

はじめまして よろしくね 友だちになりましょう
色んなとこ違うけど きっと分かり合えるでしょう
君と僕の頭んなか つないじゃって話せれば
余計なこと考えず ひととひとになれるのに

何でもない日常を 君だって 僕だって
生きて生きているんだよ これまでも これからも
肩書きに狂わされてる世界観をぶち壊して
どっか飛んでいけたなら もっと分かり合えるかな

ただの記号 ただの記号
ただの記号じゃない 君と僕は

ラストシーズン (2016)

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あなたなしで もう生きてゆける僕が
あまりにも悲しくて 空を見る
同じ星空を見てるなんて
くだらないラブストーリーの常套句に縋るだけさ

夏があなたの面影を 毎年少しずつ失ってゆく
あなたがいない思い出に 飲み込まれ流されて
いつしかあなたとの日々が 起承転結の型にはまってく
そういうこともあったねと 涙を誘う storyline

忘れないように箱にしまって
かけた鍵をなくしたみたい

あなたなしで もう生きてゆける僕が
あまりにも悲しくて 空を見る
同じ星空を見てるなんて
くだらないラブストーリーの常套句に縋るだけさ

ネットに上がってた写真 元気そうなあなたの顔が見れた
あなたもそう 無かったことにして 生きてくことにしたんだね
何もかも人目を気にしていた あの頃の僕たちとは違う
正しい ありふれた組み合わせ 笑顔が囲んでいた

次に会ったら 幸せだと言い切って
忘れた振りが楽になるから

僕がいなくても 生きてゆけるあなた
あまりにも眩しくて 目を逸らす
傷つけあったこと 支え合ったこと
忘れたほうがいいなら もう鍵は探さない

あの頃の ups and downs 振れ幅を狭めて
友だちの範囲に収めるよ

あなたなしで もう生きてゆける僕が
あまりにも悲しくて 空を見る
同じ星空を見てるなんて
くだらないラブストーリーの常套句に縋るだけさ

僕がいなくても 生きてゆけるあなた
あまりにも眩しくて 目を逸らす
傷つけあったこと 支え合ったこと
忘れたほうがいいなら もう鍵は探さない

Spicy Lane (2015)

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お前たちのためにレーンは用意したから
さぁ走ってごらんと 愚か者がゆう
とんでもなく離れたスタートラインに立たされ
訳も分からぬまま 鳴り響く銃声

出遅れた僕は それでも走り出した
追いつけるその日が来ると信じて

ぬかるみに嵌っても ガラスの破片を踏んでも
無数の仲間たちの思いを背に負って
少しずつ距離を詰め 盛り上がる歓声の中
「帰れ」という声がどこからか広がる

ブーイングの嵐 かき消されそうな声で
仲間が叫んでた 「もういいから」
立ち止まりうつむく僕の目に映った靴は
あの汚れた旗のように赤い

バカらしくなって レースを降りた僕は
どことなく見覚えのある顔をしてた

滞りなく終わる 予定調和の出来レース
見世物小屋のような僕らの spicy lane
年をとった僕も 若い仲間が走るのを
お前こそはなんて期待してしまうかな

あの時どこかで 僕に「帰れ」と
言い放ったやつらと同じ声で

お前たちのために レーンは用意したから
さぁ走ってごらんと愚か者がいう
とんでもなく離れた スタートラインに立たされ
「フェアゲーム」の始まり 鳴り響く銃声

Taxonomy (2015)

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現実を映す鏡に見えるその光景が
言葉で表せないならば黙っているしかないんだ
君も気づいているだろう 答えなんていくらでも
自分の都合のいいように導ける

朝も昼も夜も知らずにただ回り続けるこの星
人は勝手に付けた意味を真実のように

世界の見え方には個人差があるとゆうけど
見てはいけないモノがすでに決まっている
子どもの頃に言われた「あんな人見ちゃいけません」
気づけば「あんな人」に自分もなっていた

分類表にあてはめて 僕らに付けられた名前を
見つけ出さないと不安で夜も眠れないのかな
リベラルな百科事典に増え続けるエントリー
寛容の監獄からの招待状

優しい顔の偽善者たち 僕らの尊厳を人質に
分かりやすい弱者であれと 脅迫じみてる

世界の見え方には個人差があるとゆうけど
誰にも見てもらえない人はどうすればいい?
誰もが怖がっている いつか自分もあっち側に
落ちてしまわないだろか だから従ってる

でも僕らだって分かってる あらゆる名前を拒否しても
生きられるなんて幻想で しがみついている

世界の見え方さえ言葉がコントロールしてるなら
この目に映る僕は実像のない虚像
誰もが怖がっている いつか自分もあっち側に
落ちてしまわないように しがみついてる

レッドアンブレラ (2015)

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声の大きい男たちが背中並べて 「何も言うな」と代弁者気取ってる
守られてんのか黙らされているのかわからない
向こうを向いたその拳が いつ振り返るかわからない

彼らは言う 「不憫な者」「愚かで浅はかな者」「人々を惑わせる厄介者」

蝕まれているのは自分の方だと気付いて
言葉を話す私たちを 何故あなたは恐れる
生きて行くための方法さえも否定するなら
赤いプライド 自分の手で
さして歩いて行くの アンブレラ

ある日何故だか隣の街の仲間が消え
後で聞いたの 政府(くに)の都合なんだと
夜学 派遣 母 みんな今頃どうしてるかな
別の仕事見つけたかな それともそろそろこの街へ

人は言う「楽な仕事」「死ぬ方がマシな仕事」
どちらも真実で どっちも偏見(うそ)

蝕まれて行くのは心や体じゃなくて
蔑まれてバカにされて 生きて来た自尊心
限りある選択肢の中から選んだだけ
文句があったら 私じゃなくて
世の中の理不尽と戦ってよ

工場帰りスーパーで見かけた同級生が
子供を連れて出勤前の装いだった

そこまで仲良くしてたわけじゃなかったけれど
小さな声で 「今日も頑張ろう」 つぶやいて見送った
散らばった私たちの手をつなぐ赤い傘
雨の日も 晴れの日も
心にいつもさして歩くの レッドアンブレラ

見送る鳥 (2014)

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「高い金を払って 連れて来たんだから」と
男は恥じらうこともなく 当然みたいな顔で
「妻の帰りが遅い 飯を作らない
夜の生活が不十分だ」と 赤い顔をして怒る

だけど 殴りかかったその手を払って
別れれば帰るしかない
この国を去り どこへ行こうか
女は夢を見る

明日はもう少しマシだろうか
少しは笑えるだろうか
もう少し我慢すれば
いつかマシになるだろうか
空の雲を見上げれば
暗く輝く鳥たちが
門出を祝うかのように
今日も見送りに来ていた

「10万を用立ててはくれないかしら」と
女はこっそり囁いた 海の向こうの息子が
学校に行く手はずを整えたものの
ほんのちょっぴり金が足りない
この子が最後の賭けと

上の息子はここの同じ工場で
100円高い時給をもらう パートタイムで
行ってもいない 学校に通ってる

明日はもう少しマシだろうか
少しは笑えるだろうか
もう少し我慢すれば
いつかマシになるだろうか
空の雲を見上げれば
暗く輝く鳥たちが
門出を祝うかのように
今日も見送りに来ていた

明日はもう少しマシだろうか
少しは笑えるだろうか
もう少し我慢すれば
いつかマシになるだろうか
空の雲を見上げれば
暗く輝く鳥たちが
門出を祝うかのように
今日も見送りに来ていた

Queers You Dare Not To Know (2013)

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I don't want no expensive games
(高くつくゲームなんて要らない)
You may be so rich you don't care
(金持ちのあんたにはどうでもいいことかもしれないけど)
Go clean the streets, get rid of the reality
(ストリートをキレイにして、現実を排除すればいい)
rid of those you dare not to know
(あなたが知ろうともしない人々を排除すればいい)

You like to invite but forget to provide
(あんたは招待するのが好きだけど、人に与えることは忘れる)
Last thing we need is the games to play
(プレイするゲームなんて、いま一番要らないものだ)
Wiping that sidewalk won't make you a hero
(その歩道の拭き掃除をしても、あんたは英雄にはならない)
It only proves that you are an idiot
(馬鹿者だということを証明するだけだ)

Find me, sure you can
(わたしを見つけてごらん 見つかるから)
We are everywhere
(わたしたちはどこにでもいるし)
And we all hate you
(わたしたちはみんなあんたが嫌い)
Promise it won't be hard
(きっと簡単に見つかるって約束する)

(chorus) I don't want no expensive games
(高くつくゲームなんて要らない)
You may be so rich you don't care
(金持ちのあんたにはどうでもいいことかもしれないけど)
Go clean the streets, get rid of the reality
(ストリートをキレイにして、現実を排除すればいい)
rid of those you dare not to know
(あなたが知ろうともしない人々を排除すればいい)
Don't tell me you thought we liked you
(わたしたちがあんたのことを好きだと思ってたなんて言わないで)
What did you expect? We are queer
(なにを期待してたの? わたしたちはクィア)
'cause we hate anyone that treats us like shit
(だって、わたしたちをクソみたいに扱うやつは誰だって嫌い)
and by "us", we mean anyone queer
(そして「わたしたち」ってのは、クィアなすべての人のこと)

You've got the audacity to "grant" us human rights
(私たちに人権を「認めます」って、何様かと)
Thank you sir, you can go now, fuck yourself
(どうも本当にありがとうございます さぁ今すぐ消えてください)
Did you know the players are boycotting Russia?
(プレイヤーがロシアをボイコットしてるの知ってる?)
I'm just a little person but I'm boycotting
(わたしなんてちっぽけな存在だけど 私はボイコットする)

Tokyo
(東京を)
How dare you?
(よくもまあぬけぬけと)
Don't you hide the true you
(本当の自分を隠すんじゃないよ)
or hide us from them
(彼らからわたしたちを隠すんじゃないよ)
so you look better
(自分がいいかっこしたいからって)

(chorus) ×2

Proud Drag (2013)

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私たちの世界は ろくに何も変わらずに
歴史を忘れるため ただ回り続けてるだけ
情報に振り回され 私たちは簡単に
仮想敵を叩いて すぐまた忘れてく

物知り顔の親父たち 事実を羅列しただけですと
悪びれるそぶりも見せずに得意顔
餃子は中国産でした 容疑者は韓国人ですと
日本人は棚に上がって上から目線で裁く

私たちの世界は ろくに何も変わらずに
歴史を忘れるため ただ回り続けてるだけ
情報に振り回され 私たちは簡単に
仮想敵を叩いて すぐまた忘れてく

「戦場には必要だった」「米軍は風俗を使え」と
女を男の道具かのように言って
同性婚を支持しますと言われてもあたしゃ許さないよ
「ババア」と「かわいそうなホモ」と
「三国人」は ここにい続ける

私たちの世界は ろくに何も変わらずに
歴史を忘れるため ただ回り続けてるだけ
仲良くできるのならとっくに仲良くしてた
許せないことがある そのくらいわかるでしょ

面倒な奴と思われ続けて手にする明日がある

私たちの世界は ろくに何も変わらずに
歴史を忘れるため ただ回り続けてるだけ
敵はひとりじゃないし 一握りの人でもない
奴らを許してきた 私たちが敵なんだ

I Am Nobody (2013)

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部屋に鍵をかけて クローゼットの中 ひとり
怯えたような目をして 時が経つのを待った
マシになるからねと 先人たちが声を揃える
雑誌もテレビもみんな 同じことを言った

いつかこの町から 出てゆく身だと
不満だけを抱え 人を 嫌って 傷つけた

先月も今月もまた 変わらぬ日常だけ
薄汚れた仕事着が 虹色に染まらない
ひとりになる 不安 ひとりにして しまう人とか
何もかもを 捨てることは できないと感じてる 今更

愛をレトリックに 世界を変えようと してる
寛容をレトリックに 罪を誰かにきせる
それでも 誇らしげに 六色のフラグ はためかせて
正しいことをしてるような 顔して そっぽ向く

本気で信じてた わけじゃないけど
信じられるものが 他に ひとつも なかっただけ

先月も今月もまた 変わらぬ日常だけ
薄汚れた仕事着が 虹色に染まらない
"Be who you are" なんて言われても everyone knows that I am nobody
成功者が 増えるたびに 言い訳がまたひとつ 消える

今月も来月もまた 変わらぬ日常だけ
薄汚れた仕事着に 日々の汗が染みる
だからと言って何も変わらなくていいわけじゃない
変え方を決めるのは自分だと気づいただけ

ハイヒール6.5 (2010)

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言葉を重ねれば 重ねるほど遠くなる
本当の自分なんて どこにもいない
メイクは濃いめに塗って 付けまつげを重ねて
ネイルは ピンクと 紫でキメる
あぁ だから今日は キレイだと言って
アンタのためじゃない けど

男の体に生まれて 良かったことなんて
女の子よりも オヤジが聞く耳持つ
そんな下らないことしか なかったけど今は
みんな私を嫌いね だから私は私が好き

私をイジめたヤツら 地獄に堕ちればいいの
天国は 「ヘンタイ」で 満員だから
手と手を取り合って 祈りを捧げるの
イエスじゃない 仏じゃない ジュディー・ガーランド

さぁ あなたも心の壁を壊し
こちらへ いらっしゃい

男の体に生まれて 良かったことなんて
夜道が怖くない 給料が高い
そんな下らないことはもう 無くなればいいのよ
男と女なんて どうせニセモノなんだから

私が死んだら伝えて 全てのファビュラスな
私の仲間たちに 「死んだら負けだ」と
この世で生き延びることが 私たちの抵抗
「わたしはここにいる」 どかないと血を見させるわよ

ABOUTこの記事をかいた人

1985年5月26日生まれ。栃木県足利市出身、ニュージーランドとアメリカを経て現在は群馬県館林市在住。2011年にシカゴ大学大学院社会科学修士課程を中退。以降ジェンダー・セクシュアリティを中心に執筆や講演など評論活動をしています。 LGBT運動と排外主義のかかわり、資本主義とLGBT、貧困二世・三世のLGBT/クィア、性的欲望に関する社会的言説の歴史、セックスワーカーの権利と尊厳などに特に関心があります。