早稲田大学演劇博物館が2019年7月15日に開催した「エンパクに虹をかける ─ LGBTQ入門」というイベントで、講演をしてきました。タイトルは「"ということになっている"社会の息苦しさ」。いずれ文章化する予定はあります...
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伝えかたの模索
私は誰に向けて、誰に伝えたくて書いているんだろう。どんどん堅くなる自分の文体に、ふとそんな疑問が湧きました。2015年のことです。 ちょうど『現代思想』に「排除と忘却に支えられたグロテスクな世間体政治としての米国主流「L...
【音声配信#004】『私のエッジから観ている風景〜日本籍で、在日コリアンで』【ゲスト:金村詩恩】 #ensh21 (今回で一旦休止)
お知らせ 計4回お届けした《エロくない性の話》ですが、スケジュール等いくつかの理由で一旦休止とさせて頂きます。 今回のトピック ゲスト金村詩恩さんの著書『私のエッジから観ている風景〜日本籍で、在日コリアンで』(2017....
「脱テンプレ」の魅力
何か新しいことを言わなければいけない、まだ誰も言ってないことを言わないといけない、心の中でくすぶっている言葉にできない思いを抱えたどこかの誰かが「そう! それだ!」って思うようなことを書かなければいけない、そんな風に思って文章を書いてきた気がする。女人禁制なんて女性差別だよねとか、同性愛者を欠陥がある生物と言うのは同性愛者差別だよねとか、バリアフリーって大事だよねとか、そういうことって、あまりにも当然に思えて、私が言わなくても絶対に誰かが先に言ってくれるって思ってしまう。そうして、何も言わずにやり過ごしてしまうことがある。いや、誰かの言葉をツイッターでリツイートしたりくらいはするかもしれない。でも、その程度だ。
【音声配信#003】LGBTのトレンドを読み解く【ゲスト:ちぇがる・やか】 #ensh21
今回のトピック エイプリルフールとLGBTネタ 学校の制服問題 TVドラマにおけるLGBTの表象 保険証に通称名? その他
【音声配信#002】LGBTIQと性暴力 他【ゲスト:RC-NET 岡田実穂、宇佐美翔子】 #ensh21
今回のトピック RC-NET(レイプクライシス・ネットワーク)の成り立ち LGBTIQと性暴力 2017年法改正、2020年見直しの可能性 Broken Rainbow - Japan #WeToo と SOGI ハラ ...
週一でネットラジオ生放送はじめます『マサキチトセの《エロくない性の話》 #ensh21 』【毎週水曜or木曜 午後9時〜】
2018年3月の21日もしくは22日から、LGBT・クィア・ジェンダー・性暴力・セックスワーク・社会運動・カルチャーなどについて語るネットラジオ『マサキチトセの《エロくない性の話》 #ensh21 』を開始します。
言語を学んでたら、差別も学んでた、なんてことのないように
「いただきます」って英語で何ていうの?
——英語を勉強している人から、こういった質問をされることがあります。
例えばキリスト教徒だったり他に宗教を持ってたりしたら別かもしれませんが、英語には同じような表現がありません。みんなが言う共通の言葉というのはない、というのが答えになります。
それでも、日本で育って英語圏に行った人は、現地で友だちとかホストファミリーがご飯を作ってくれたとき、どうしても「いただきます」っぽいことを言わなければならないような気がしてしまうかもしれません。
ダイバーシティは「取り戻す」もの 差別の歴史の中で生み出された"性的指向"と"性的嗜好"の違い(wezzy掲載記事)
人に何かを教えるということは、とても難しい。
どのような順序で説明すれば分かりやすいのか、どのくらいゆっくりステップごとに話せば付いてこれるのか、どのくらい相手を褒めながら進めていけば相手のモチベーションが下がらないのか——―そういったことを多かれ少なかれ考えながら、私たちは人に何かを教えている。職場の新人にマシンの安全装置の解除方法を教える、塾の生徒に因数分解のやり方を教える、高齢者にタブレットの使い方を教える、あるいはバーで隣に座った人に最近あった面白い話をすることだって、相手が理解するためには、それなりの話す技術が必要なのだ。
世界一簡単なポリティカルコレクトネスの解説
ポリティカルコレクトネス(以下、PC)に関して、それに反対する側にも支持する側にも同意できない部分があリます。これまで少しずつツイートでも書いてきましたが、改めて書きます。連投ツイートで出す予定だったので、140字で区切れてますw
まず、差別を肯定する、あるいは条件付きで許容するような人たちがいます(以下、差別主義者)。一方で、差別を否定する、あるいは条件付きで非難するような人たちがいます(以下、反差別主義者)。PCに反対する人には前者が多いですが、後者にも反対する人たちがおり、必ずしも一致しません。
よくある誤解として、「反差別主義者の目的はPCの徹底された社会の実現にちがいない」というものがあります。一つ、反差別主義者の全てがPCを支持しているわけではないという指摘ができますが、それよりも重要な点として、反差別主義者の多くは「PCの徹底された社会」を望んでいません。