2018.4.4配信《エロくない性の話》一部テキストログ

2018年4月4日に配信されたネットラジオ《エロくない性の話》第3回より、ご批判を頂いた部分をテキスト化しました。配信の詳細、音声ログ等はこちらをご確認ください。配信後の2名の方とのやりとりの記録はこちらです。

今回の件についてのマサキによる謝罪文

配信中にコメントで「フランス語の授業でレディの心得ばかり教えられた」という女性差別の実経験をシェアしてくださった人がいました。その際、女性差別・女性蔑視とは無関係の話ばかりをしてしまい、結果的に女性差別・女性蔑視が存在しないかのような印象を与える話の流れを作ってしまったことを反省しています。女だからと教育を受ける権利を侵害されている状況は今でも強固に存在していて、非常に大きな問題なのに、その場でジェンダーの話をろくにしなかったことは私の過ちです。謝って済む問題ではありませんが、今後全力で気をつけます。(2018.4.6・リンク

ちぇがる・やかによる謝罪文

同じく、無神経であったと反省しています。申し訳ありません。以後重々気を付けます。(2018.4.6・リンク

文字起こし

8:13

マサキチトセ 一個だけどうしても拾いたいのがあるんだけど、ベランダハムさんの(やか:うん)「私は女子大だったんですけどフランス語の教授がフランス語を教えてくれず、レディの心得だけを教えられました」って(両者笑)どんな?(笑) ひどすぎるよ、と思って(笑)

ちぇがる・やか あ、でもなんかね、あの…

マ そんなのあるんだ。

や うーん、なんか…

マ ひどすぎる、大学だよしかも。

や だって、私、高専卒業してないけど出身で…

マ うん、あそうなんだ。

や そう、あの、高等専門学校で、あ、工業系で、(マ:うん)かも大学受験が基本的にないことになってたから、(マ:うんうん)あの、出たら短大卒と同じになるから(マ:うんうんうん)学位がね、だから、その、(マ:うん)なんか世界史とか、あの世界史の授業で一応2年間あったんやけど、その、(マ:うん)後半は選択で、選択の方も含めてその2年間やったそのうちの、多分1年位中国史やってた気がする。

マ へえ。

や まあその、なんていう、学習指導要領みたいな、そういう、なんかその、なんか、その、コースがさ(マ:ああー)、決まってないから(マ:うんうん)受験もするわけじゃないから、(マ:はいはいはい)うん、だから、なんていう、好きなこと教えるみたいなそういう感じの。

マ なるほどね、いやまあでも、一応世界史の一部だからそれはね。

や うん、そう、でもなんかレディの心得…

マ レディの心得(笑)

や …は、やばいね、やばいとしか言えないみたいな感じ。

マ ねえ。

や すっごいなあ。

マ 私もあのニュージーランドの高校行った時に(や:うん)世界史とったら(や:うん)、まあ2学期制だったんだけど(や:うん)、一回目の学期が(や:うん)全部ナチスドイツだったの(や:うんうん)。で二回目の後半が全部ロシア革命だったの(や:はぁはぁ)。だから、なんかすごいしかもすごいディープな感じでさ、テストも全部エッセイなの。その場で手書きで書くエッセイなの。

や あ、エッセイね。

マ ぜんぜん違うと思って、日本と。(や:エステに聞こえて(笑))エステ(笑)

や エステに行こう(笑)

マ エステ(笑)どんな(笑)

や 混乱をした(笑)

マ すっごいオネエな先生かなんかがもう指パチパチしながらこう「行くわよ」っつって(笑) 違うんですよ(や:誰にエステ)ナチスドイツとロシア革命でエッセイ書か…もう指が腱鞘炎になるくらいのその日一日で(や:うんうん)書かされて、すげえぜんぜん違うなーと思って。(や:うんうん)なんかさあ、このベランダハムさんのやつで思い出したんだけど、(や:うん)あのー、いま日本にある、その日本語を教える学校とかの(や:うん)中で、結構たぶん主流になりつつあるのが(や:うんうん)ビジネス日本語っていう体でね(や:うん)教えてるんだけど、そのビジネス日本語ってのが(や:うん)結局、その、従順に(や:うん)日本の中にある企業で、そのね、末端で働くための日本語。((や:[聞き取れず])そうそうそうそう、だからそれとこのベランダハムさんの言ってるのってもしかして繋がってるのかなって。

や うん、良妻賢母思想(マ:うん)、かな。

マ あとはそのなんか、フランスにおける性、ジェンダー規範(や:うん)なわけじゃん結局。

や あーなるほどねなるほどね。

マ そうそう(や:うんうん)、だから分かんなくはないっつうか、あの、何ていうの、これは良くないと思うんだけどもちろん(や:うんうん)でもなんとなく、例えば私だったらさ、英語教えるってなったときにさ(や:うんうん)やっぱりたぶん(や:そう)英語も教えながら同時になんか、あの(や:知ってることを、ねえ、なんかその、困らないように)たとえば、すごいシャイ、そうそうそう、シャイな感じだったらさ、(や:うんうん)できるだけ発言を促すだろうし(や:たしかに、うん、なるよね、うん)なんか、うん、あと、こういう、なんか質問とか(や:[聞き取れず]言わないと[聞き取れず]なるよみたいな、うん)うーん、なんか質問がこう例えば(や:うんうん)何ていう、トンチンカンというかさ(や:うんうん)、それを(や:うん)、英語を話す上で気にしねえじゃねえかな普通はって思うようなことを(や:うんうんうん)一生懸命気にしたりする…わかんないわけ、何を気にしたらいいか(や:まあね)あの、初学者は(や:うん)、ときに、そのなんか、ああ英語圏ではそういう風に言う文化がないから言わないよとか(や:うんうんうんうん)そういうことは言うわけじゃん(や:うん)。だからなんか、延長線上にあるなあとは思う(や:そうだね)。言語を教えながら文化も教えたくなっちゃうってのは。

や うん、それはもちろん大事なことやと思うし。

マ そう必要なことでもあるんだよね。

や で、英語よりも更にフランス語の場合やと使う地域が(マ:うん)狭いから…

マ ああ、文化依存するか。

や そうそう。なんか例えば、フランス語やったらでも植民地…旧植民地が多いから、結構アフリカで(マ:うん)使ってるとこ多いけど、例えばこれがドイツ語とか韓国語とか(マ:うんうん)なってくると(マ:うーん)なんかもっとその、例えばドイツ語やったらドイツの、とか、(マ:うん)あの何、オーストリアとかスイスとか、そのへんも使ってたりするけど、やっぱ基本的に(マ:うーん)ドイツの文化を中心にドイツ語を教える(マ:そうなんだろうねえ)ことになるんじゃ。

マ うんうんうんうん。結構私「クィア英会話」で…っつって名前でさ(や:うんうん)、YouTube 始めてさあ、今英会話メインにしてないけど(や:うん)結構ずーっと葛藤してたというか(や:うん)なんか色々、なんか事あるごとに色々調べて、論文とかさ(や:うん)検索してさ(や:はいはい)、その、結構、その ESL っていうんだけど(や:うん)英語を教える…(や:うん)第二言語として英語を教える(や:うんうん)ことをさ。あの、そういう ESL の学校…英語学校とか、あとは(や:うん)大学に付いてる英語の、なんか(や:うん)、何、授業受ける前(や:うん)の夏に(や:うん)あの、二学…二ヶ月受けてねって留学生に言うコースとかさ(や:うん)、そういうのの中での、その、クィアな学生(や:うんうん)色んな国から来てるクィアな学生(や:うんうん)がどういうふうな、なんか困難とかさ(や:うん)、なんか、嫌な思いとかをしてるかみたいな論文って結構いくつかあってさ(や:うんうん)。なんか、すごい、なんか難しいなというか、何ていうの、よくある表現とかってさ(や:うんうん)、差別的だったりするじゃん(や:うんうん)。英語にせよ日本語にせよ(や:うん)。あの、日本語でも例えば、なんだ、私実はこれ特に、あの(や:うん)、たまに言っちゃって「あっ」って毎回思うんだけど「間の子(あいのこ)」って言葉があるじゃない?(や:ああ、うん)その、人種が(や:うん)違う二人から…親からの子ども(や:ダブルルーツとか、いわゆるハーフとか)そうダブルルーツとか(や:そういう)そうそうそうそうそう(や:そういうところで使ってことよね)そうそうそう。(や:うん)で、それを、あのー、何ていうの、例えば、物の話、食べ物の話のときとかに(や:うんうんうんうん)よく使っちゃうんだよね「間の子」って(や:うんうん)もう、そ…あの悪い意味で聞いたことがなかったから(や:うんうんうんうんうん)子どもの頃に周りで。悪いというか、その、人を指す言葉として聞いてなかったから(や:うんうんうん)未だに使っちゃうんだけど(や:うん)。そういうんとかさ。で、でも、知らないと、例えばそれ、日本語勉強しに来た人が(や:そうだね)その言葉を知らないと(や:うん)、人が言った時に何言ってるかわかんないじゃん(や:うん)。だから教えるんだけど(や:うん)、でも教えて、それをその子たちに使ってほしいわけじゃないっていうさ(や:うんうんうんうんうんうん)葛藤みたいな。

や なんかその、批判的な姿勢を(マ:そう)持ってもらいたいけど(マ:うん)それをっ説明…それを込みで説明しないといけないとなるとウゥって…

マ そうそうそうそう(笑)それ勉強してる側からしたらさ、めんどくさいと思うと思うのね(笑)

や うんうんうんうんうん。じゃあ教えてくりゃんでいいよみたいな感じに思う人もいると思うしね。

マ そうそうそう。思うと思うんだよね(笑)なんかあと you guys とかさ、英語だとさ。(や:はいはい)あなたたちって言うときの(や:うんうん) guys って。

や 聞く聞く。聞くっていうか YouTube でも結構言ってる人いるよね。なんか(マ:言ってる言ってる)日本…日本語母語話者で、例えば英語圏とか、あの(マ:うん)ヨーロッパとか、ヨーロッパも別にその(マ:うん)英語圏じゃないヨーロッパ(や:うん)に行った人とかも、なんか、[聞き取れず] hey guys とか言って、hi guys とか hey guys とか言って(マ:ああー)始まるっていう(マ:そうだね)、お決まりの、なんか…

マ ものすごい、一般的なね(や:うん)、言葉なんだよね(や:うんうん)。私も、よく考えてない時は言っちゃうもん(や:うんうん)。もう、耳についてるっていうか(や:うんうん)会話において(や:[聞き取れず])なんかもう、自然…そうそうそうそう(や:うん)。なんかねえ(や:うん)やっぱ難しいよね言葉はね(や:うん)。ちょっと進むか、キリが無くなっちゃうから。(や:うん)

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