TAG フェミニズム

逃げないDV被害者はバカなのか

暴力の被害に遭っている/遭っていた女性が、単に無力だったり無知だったりして何もアクションが起こせなかったり、受動的な実践(泣き寝入りとか暴力への感覚麻痺とか認知の歪みとか)しかやっていないという偏見とは異なり、日々様々な...

飲食店経営者の立場から「インスタ女子」問題を考える

マツコ・デラックスが「インスタ女子」をディスる発言をしたことを今でも覚えています。食べ物を粗末にしているからとかいう理由で、マツコは「かわいいインスタあげてもお前はブスなんだからな!!」と言いました。 女性に向かって「ブ...

マサキチトセのニュースレター第2号(2018年8月28日)

人の声を勝手に代弁することがいかにダメなことか、ゆるふわな方のブログで以前ゆるっとふわっと書きましたが(舞い散る喪ゲイ『土俵際の南浦和』)、先日は「活動家はLGBTの代表ヅラするな」といったことを主張するゲイ男性が「日本...

伝えかたの模索

私は誰に向けて、誰に伝えたくて書いているんだろう。どんどん堅くなる自分の文体に、ふとそんな疑問が湧きました。2015年のことです。 ちょうど『現代思想』に「排除と忘却に支えられたグロテスクな世間体政治としての米国主流「L...

世の中は"息苦しく"なっている? TV・CMの炎上をめぐって(横浜市男女共同参画推進協会『フォーラム通信』掲載インタビュー)

TV・CMの世界では、性に関する表現をめぐって炎上が相次いでいます。「性差別的だ」と抗議が寄せられる一方、「ネタを分かっていない」「この程度で抗議するなんて、世の中は息苦しくなっている」という声もあります。
メディアが炎上するとき、そこではどんな議論が交わされているのでしょう。評論家のマサキチトセさんにうかがいました。

【全文】『人権と生活』44号掲載『排外主義と主流LGBT運動——「ヘイト」概念を超えて』

「そんなことより北朝鮮のミサイルのほうが怖いよ(笑)」
 客が笑ってそう言う。つられて別の客が笑う。私はろくに聞こえなかったふりをして、張り付いた笑顔のまま、カウンターの中の自分の足元に目線を逃がした。数秒のあいだこうすることで、私は——私だけは——この場のヘイトの責任を免れるような気がしたからだ。

社会は頑張って異性愛者を育んでいる 同性愛は先天的か後天的かの議論を超えて(wezzy掲載記事)

「いつ自分が〇〇だって気づいたの?」「いつ目覚めたの?」

LGBT やクィアな私たちはよくこの無邪気な質問を受けます。〇〇には「レズビアン」「バイ」「同性愛者」「そっち」「オネエ」「ゲイ」など色々なものが入りますが、その都度私たちのほとんどは答えに窮します。なぜなら、ほとんどの場合私たちは気がついたらなっていた以外の答えを持っていないからです。

だから私たちは時に、答える代わりに質問で返すことがあります。

「じゃあ、あなたはいつ自分が異性愛者/ストレートだと気づいたの?」と。