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駱駝を降りた僕たちは

 君は何か僕に隠していることがあるんじゃないかって感じるんだ、とラッセルは言った。
 そうだよ、僕は君のことが好きなんだ、という言葉を飲み込んで僕は「そっか」と味気ない返事をした。
 僕よりもうんと脚の長いラッセルが少しだけゆっくり歩いているのが分かる。そうしてだいたい同じ速度で僕たちは、雨が乾ききらない歩道をザッザッと歩き続けた。