TAG アカデミア

伝えかたの模索

私は誰に向けて、誰に伝えたくて書いているんだろう。どんどん堅くなる自分の文体に、ふとそんな疑問が湧きました。2015年のことです。 ちょうど『現代思想』に「排除と忘却に支えられたグロテスクな世間体政治としての米国主流「L…

同化主義とラディカリズム、アイデンティティポリティクス(高崎経済大学でお話をしてきました)

2017年11月22日、高崎経済大学で開講されているジェンダー論の授業にお邪魔して、お話をしてきました。

内容は主に、同化主義とラディカリズム、アイデンティティポリティクスについて。せっかくなのでここにもざっくり書き留めておきます。

ダイバーシティは「取り戻す」もの 差別の歴史の中で生み出された”性的指向”と”性的嗜好”の違い(wezzy掲載記事)

人に何かを教えるということは、とても難しい。

 どのような順序で説明すれば分かりやすいのか、どのくらいゆっくりステップごとに話せば付いてこれるのか、どのくらい相手を褒めながら進めていけば相手のモチベーションが下がらないのか——―そういったことを多かれ少なかれ考えながら、私たちは人に何かを教えている。職場の新人にマシンの安全装置の解除方法を教える、塾の生徒に因数分解のやり方を教える、高齢者にタブレットの使い方を教える、あるいはバーで隣に座った人に最近あった面白い話をすることだって、相手が理解するためには、それなりの話す技術が必要なのだ。

夜に働く人を排除しない社会運動・アカデミアがいいよね

世の中の多くのシンポジウムだのワークショップだの読書会だのは、たいてい土曜の夕方とか、平日の夕方以降に開催されてる。開催する側としても「開催する曜日と時間帯はどうするか」を考えるにあたってできるだけ多くの人が参加できるようにしたいと思っているだろうと思うのだけれど、その「多くの人」の母数にそもそも入っていない人っているよねと思うの。

科学の世界は男性優位? 女性のからだを表紙に使ったサイエンス誌に米国下院議員が抗議(ウートピ掲載記事)

サイエンス誌の表紙画像(説明は本文にあり)

昨年、女性型ロボットが家事をしているイラストを表紙にした『人工知能』という学会誌に女性蔑視との批判が相次いだことは記憶に新しい。(参考記事:女性型ロボットがお掃除 「人工知能」表紙イラストが”女性蔑視”と話題に)

当時この問題をツイッターで拡散したとされるスプニツ子さんは「日本の性差別」の問題の大きさを指摘していたが、今度はアメリカ科学振興協会がやらかした。同協会が発行している『サイエンス』誌の表紙が、科学の世界から女性やマイノリティを排除するようなメッセージを持っていると批判を受けているのだ。

「査読(さどく)」というシステム:その慣習的なやり方と、オルタナティブなやり方

学問など、専門性を重視する業界では、論文を出版することが研究成果を発表する方法として頻繁に採用されています。研究者は同業者の論文を引用したり参照することで、互いとの議論を深めて行きます。また、どの媒体に掲載されたかということによって、読者の多くはその論文の信憑性を推測したりします。なので、水準が低いと思われている媒体に論文が掲載されても、その研究を真剣に取り合わないような人もいたりします。その水準を確保するために、各媒体の編集委員会は「査読(さどく)」というプロセスを行っています。

翻訳『調査対象者、回答者、参加者の保護について』:卒論を書いている大学生や、独自調査をしようとしている団体は、ぜひ一度読んでください

イギリスの聖アンドリュース大学がホームページで「調査対象者、回答者、参加者の保護について」という文書を学生向けに掲載しています。

LGBT/Q関係で卒業論文を書きたいのでインタビューさせてくれませんか、とかいう連絡は(私にはなぜか全く来たことないけど!)いろんな活動家や活動団体メンバーが日々飽きるほど浴びせされている質問ですし、数年前からそういう状況が増えて来たなと思っていました。でもそんなに怒ってもしょうがないし、まぁいいかと思っていたんですが、最近(名前は出さないけど)なんかもう調査者のことも調査対象者のこともゴミとも思ってないような(風に私には見える)人が調査を奨励して、調査者と調査対象者をつなげる動きとかをしてたり、あと何だか全然信用できないような調査本が出版されたり、ここ1年くらいでそういう最低な状況が目に入るようになってきてて、本当にもう大学はなにやってんの!?

クィア学会2013を振り返る

2013年11月9日と10日は、クィア学会の第6回年次大会だった。同時に9日には臨時総会が、10日には定期総会が開催され、学会誌『論叢クィア』第6号もその場で会員に配布された。

私は2012年度のはじめ(2012年秋)に幹事に選ばれ、それから代表幹事と名簿管理担当を兼任する形でこれまで1年間活動をしてきた。すべてを振り返ることは体力的にも精神的にも不可能だが、今回の大会、総会、学会誌について、思ったことをまとめておきたい。