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あなたがたは見分けがつかないから

英語に “You fit the description” という表現がある。日本語にすると「あなたがそのように見えたから」。スラング等の意味を少し面白おかしく解説する投稿型辞書サイト Urban Dictionary によると、”[p]hrase that police use to justify arresting any African American in any situation” つまり「状況にかかわらずアフリカ系アメリカ人(黒人アメリカ人)を逮捕することを正当化するときに警察が使うフレーズ」である。

私はかつて在籍したシカゴ大学で、このフレーズをタイトルに冠したイベントに参加した。2011年のことだ。多文化共生や LGBTQ を扱うセンターで、そこに出入りしていた有色人種の学生が中心となって開催したイベントだった。

このイベントの Facebook ページには、過去18ヶ月のあいだに大学警察が逮捕した人数のうち50%以上が黒人あるいはラティーノ・ラティーナだったとあった。「大学全体では10.4%しかいない黒人・ラティーナ・ラティーノの学生がこれだけ高い被逮捕率になるのは変だよね?」というのが、イベントの Facebook ページにも書いてある。

ノーモア

「誠意がある」「敬意がある」ということの大切さについて最近はよく考えていて、というのもどうにもどうやら日本には、自分が持ってないマイノリティ属性を持ってる相手を前に物怖じしてしまうというか、「まちがったことを言ってはいけない」「傷つけてはいけない」という強い自己強迫に陥る人というのがたくさんいるらしいということを、まがりなりにも差別問題について講演なんかをやっていると痛感させられているからなんだけれど、いや、もちろんほかの国にもそういう人はいるに決まっていて、アメリカでも一定の期間を上品な、というか上品自認の白人に囲まれて過ごしているとそんな空気が蔓延してるのを感じはする。