エディタ『Ulysses』で論文を書くためのStyleを作りました

Markdown が使える高機能なテキストエディタの Ulysses というのを買ったんですが( Scrivener が流行ってるのにあえて Ulysses なのは、周囲がみんなプレステ買ってるのにセガサターン買った私の性格的な問題です)、せっかく PDF 書き出しができるのに(しかも command + shift + p で一瞬でプレビューできるのに)整形ができず、やむなく MS Word に書き出して整えなおさないとダメなのかと思ったら1、スタイルシートに似た独自形式の Style を設定すれば PDF に反映されるということがわかりました。

論文って、横40字縦30行みたいな決まりがあるし、参考文献リストは1行目が左に飛び出てたりして、 Markdown 記法だとなかなか難しいところがあるんですが、この Style をいじくりまわしていたら、なんかできちゃったので、シェアしますね。

1. まず Ulysses の「環境設定」から「スタイル」タブを選んで、「リッチテキスト」カテゴリーの中にあるどれか1つをダブルクリック。すると「複製」というボタンで出るので、クリックする。
2. 複製してできたスタイルをダブルクリックして、「〇〇で編集」を選ぶ(〇〇には、自分の Mac にインストールされてるテキストエディタが出てる。違うのが選びたかったら、マウスカーソルをそこに持って行くと右端に「▼」が出てくるので、そこから選ぶ)。
3. ファイルが開かれたら、その中身を全て消して、↓の「スタイルファイル.ULSS」の中身を全部コピー&ペーストして、保存して閉じる。

スタイルファイル.ULSS
新スタイルファイル.ULSS
(引用が複数段落に渡ったときのインデントを修正しました)

これで設定は終了です。あとはどう書くかですが、 Markdown 記法の基本的な使い方を少しだけ変えて使うことになります。

サンプルを用意したので、見て参考にしてください。

Markdown テキストファイル.txt
↑の Markdown を PDF に書きだしたもの(解説つき)

ちなみに横40字縦30字にしたのは、私のブログを読んでるひとはクィア学会(学会誌は横40字縦30字)に投稿する可能性が高いんじゃないかと思ったからです。(ただし脚注は、クィア学会学会誌の規定に沿って手動で作る必要があります。最後まで Markdown で書いてて、一番最後に一括置換するのがいいかもしれません)

その他、今ちょっと見た限りですが、日本社会心理学会、日本社会科教育学会、関東教育学会、日本原子力学会、日本集団精神療法学会、日本南アジア学会、日本ケベック学会、教育思想史学会、日本生命倫理学会、日本宗教学会、宗教倫理学会など多数の学会誌や、「立命館平和研究-立命館大学国際平和ミュージアム紀要-」、「ヴィクトリア朝文化研究」、その他大学や研究機関の多数の機関誌が横40字縦30字での提出を求めています。

何かわからないことがあったら、私が分かる範囲では答えられると思うので、コメント欄に質問してください。

※ 横40字縦30行以外のフォーマットを用意して欲しい、とかいう要望には、おそらく応えられません。ものすごく仲の良い友だちだったら、やってあげるかもしれませんけれども。

追記

Scrivener と違って Ulysses には Research にあたる部分がないということが弱点なんですが、原稿と同じフォルダに「# Research Box」という別のシートを作って、そこで番号なしリストを作り、第一階層にタイトルとか著者名を書いておいて、次の行に第二階層で PDF をドラッグ&ドロップで載せる、という方法で、 Scrivener の Research と同じような( Scrivener 使ったこと無いからわからないけど)ことができることがわかりました。

こんな感じ↓

スクリーンショット 2014-02-10 PM10.34.43

PDF は画像扱いになって、 IMG と表示されます。ここをダブルクリックすると、黒いシートみたいなやつが出てきます。

PDFの1ページ目がちっちゃく表示されており、ここでページをめくることもできます。ページをダブルクリックすると、 PDF が普通に開きます。

ここで黒いシートの何もないところをドラッグしてその場所から動かすと、フローティングウィンドウになります。他のウィンドウのように右下の端っこを使って大きさを変えることもできますし、左上の「×」の隣の「+」をクリックして大きくすることもできます。

複数開くこともできますので、 PDF を開きながら↓みたいに作業できます。フローティングウィンドウなので、文字を打つ画面に戻っても PDF は常にトップに表示されます。

スクリーンショット 2014-02-10 PM10.41.08
(クリックすると大きい画像に飛びます)

さすがにこのウィンドウにウェブサイトを表示させることはできないのですが、 Mac ならウェブサイトを見ている時にプリントダイアログを出して左下の「PDF」→「PDFとして保存…」で保存すれば PDF になるので、特に問題はないと思います。

ちなみに、この方法で添付した画像や PDF は Ulysses のデータベース内に保存されるので、元のファイルは消してしまって OK です。

更に追記

↑では番号なしリストでやってましたが、見出し「## 」にするとリストが俯瞰できるのでいいかもしれません。

こんな風に↓

スクリーンショット 2014-02-10 PM10.55.31

こうすると、右上のリスト風のアイコンをクリックすると(あるいは command + 8 を押すと)出てくる見出しリストに一覧が出るようになります。

こんな風に↓

スクリーンショット 2014-02-10 PM10.56.23

こうしておくと、探すのが楽になっていいかもしれません。


  1. ちなみに、 Word の設定をどんな風にしていたとしても、 Ulysses からインポートすると確実に「環境設定」→「体裁」→「文字間隔の調整」→「間隔を詰めない」が無効になり、「句読点のみを詰める」にチェックが入ってしまいます。 Ulysses のデベロッパーに連絡してありますが、 Word の仕様なのかもしれないし、解決しなそう。というわけで、 Ulysses のみで文字数と行数をうまいこと指定できないかなあと思ったのです。 

 

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