人気の記事

<< >>

翻訳『なぜ北朝鮮は核兵器を必要とするのか』(文:スティーブン・ゴーワンズ、翻訳:マサキチトセ)

訳者より:この文章は Stephen Gowans が2013年2月16日に自らのブログに投稿した文章を、私、マサキチトセが和訳したものです。原文はここをクリックすると読むことが出来ます。 訳者はこの文章におけるすべての

【ICUのミスコンに反対するひとに10の質問】

長いです。めっっっっちゃ、長いです。先に謝っときます。  6月3日、ことし10月末にICU(国際基督教大学)の学園祭(ICU祭)においてミスコンが開催されるという情報が、ツイッター上でながれた(ICU-CP9[主催団体]

同性愛について考える3つのこと

『ポーチ』というサイトに、「同性愛について理解を深める3つのこと」という記事が掲載されています。深める「ための」3つのこと、ではないのか? という疑問はさておき、「同性愛」というものについて、インタビューしてる人にしても

『ハイヒール6.5』

ハイヒール6.5(はいひーる ろくてんご と読みます) 詞・曲・編曲・歌 マサキチトセ MP3 (リンク) 歌詞 言葉を重ねれば 重ねるほど遠くなる本当の自分なんて どこにもいないメイクは濃いめに塗って 付けまつげを重ね

わたしの〈クィア〉とあなたの〈クィア〉は違う:グローバルでないドメスティックなクィアの不可能性

この文章は、2011年度上智大学グローバル・スタディーズ研究科ワークショップ・シンポジウムシリーズ「日本とJapanとクィアとqueer——日本におけるクィア・スタディーズの多様性と『グローバル』クィアの考察」(2011

【クィアx貧困】貧困をなくすためのクィアの会が2013年4月21日に発足しました

このブログでも以前お知らせした通り、久喜市にて、「貧困をなくすためのクィアの会」という新しいクィア団体が発足しました。

第1回ミーティング/立ち上げイベントのご報告はこちらから読むことが出来ます

イベントで話し合われた内容をもとに、貧Qの「理念と活動」をあらわした趣意文が完成しました。以下に全文を転載します。

貧困をなくすためのクィアの会(以下「貧Q」)は、貧困とクィアの問題を切り離して考えるのではなく、互いに重なり合う問題群であるとの認識のもと、「人々を貧困に追いやる社会構造に反対」し、「経済的に大変な思いをしている人たちの生活を少しでもマシにする」ために、「群馬県と栃木県と埼玉県と茨城県の真ん中あたり」を活動拠点として2013年4月21日に立ち上げられたクィア団体です。

「LGBT」ではなく「クィア」という言葉を使用している背景には、主流になりつつある「LGBT」という枠組みが市場原理と結びつき、ある特定の表象ばかりが注目されてゆく中、そこからこぼれ落ちる存在に目を向けることが重要であるとの認識があります。

また貧Qは、「貧困」が、ただ存在しているものではなく、不当につくられ、維持され、また一方的に「貧困」と(しばしば不当に)名指しされている状況であると認識し、「貧困をなくす」ためには単に経済的に大変な思いをしている人たちの生活を少しマシにするだけではなく、「貧困」をつくりだし、維持している社会構造と、その社会構造の存在によって得をしている特権者の利益を切り崩すことが必要であると考えます。また、「貧困」状態にある人の生活が必ずしも「貧困」という1つの尺度でのみ説明可能なものであるとは考えず、同時に、そのような人々の生活が常に困難にみまわれているという前提にも反対します。そのような立場から、貧Qでは、「クィア」の中の多様性のみならず、「貧困」の中の多様性にも目を向けることを重要課題とします。

以上のような考えから、貧Qでは、「貧しいLGBTに対する支援」という枠組みを前提とせず、多様な性のありかた、生き方、「貧困」状態にある人々の多様なありかた、生き方、そしてそれらの重なり合う部分に目を向け、耳を傾けながら、具体的な支援行動と社会構造への批判的言論の両方を活動の両輪として活動を展開します。また、それらの活動において、支援者/要支援者の枠組みを疑い続け、性の問題、経済的な問題に直面している者同士の連携・連帯の実現に努めます。

貧Qの活動にご関心のあるかたは、こちらからメールニュースにご登録ください

翻訳『なぜ北朝鮮は核兵器を必要とするのか』(文:スティーブン・ゴーワンズ、翻訳:マサキチトセ)

訳者より:この文章は Stephen Gowans が2013年2月16日に自らのブログに投稿した文章を、私、マサキチトセが和訳したものです。原文はここをクリックすると読むことが出来ます。

訳者はこの文章におけるすべての論点に同意するわけではなく、また、ここに書かれていない論点の重要性を矮小化する意図もありません。この文章の大きな問題として、第二次世界大戦のあと日本が米国に主導された反共産主義的な動きに仲間入りし、戦争責任を果たすこともせず、植民地支配時代の清算を経ずに戦前の支配層を戦後ものさばらせてきたこと、そして東アジアにおける米国にとっての便利な基地用地として沖縄を中心として領土を提供し、(この文章でも指摘されているように)備蓄庫として、また戦場として米国にその領土を提供してきた韓国とともに、北朝鮮(そして中国、ロシア)への米国による反共産主義的かつ軍事主義的な介入に協力してきたことなど、日本の責任がほとんど触れられていないことがあります。しかし一方で、韓国の責任は厳しく追及されています。

こういった問題をはらんでいる文章を翻訳し、世に出すということは、それ自体が政治的な行為であります。生まれたときから日本国籍を持ち、親世代も祖父母も自分たちが日本国籍を持っていることに全くの疑問を抱かずに生きることができたような人間が、そのような政治的な行為を行うことには、暴力が必然的につきまとうでしょう。今後も継続して日本の帝国主義の責任、戦争責任、戦後責任について学び、共有し、思考を継続していくことを自らに課し、今回この文章を翻訳することにした意味と自分の責任についても考えてゆきたいと思います。

また、なぜ日本語や朝鮮語で書かれた文章を紹介するのではなく英語の文章なのか、という問題もあるかと思いますが、朝鮮語は私が理解力を持たないということ、また、日本語に関しては、漢字がたくさん使われている歴史に関する文章が個人的に苦手だということが理由です。日本の歴史について学ぶときに「漢字が多いと読むのがつらい」というのは大きな障壁となると思いますが、これも今後の課題とさせてください。

以下、翻訳文となります(注釈は訳していません)。誤字・脱字、誤訳についてお気づきの点がありましたらコメント欄等でご指摘ください。また、プロの翻訳家ではないので、あまり正確さを期待しないで下さい。
もっと読む

マサキチトセ『I Am Nobody』

『ハイヒール6.5』から すでに3年もたってることに われながらビックリしたんですが、また曲を作ったのでアップロードします。

Facebook の性別を男女どちらにもしない方法

Facebook は、登録時に性別を決めてしまうと、それ以降「女性」と「男性」のいずれかしか選べません。日本語で使用しているぶんにはあまり影響はないかもしれませんが、言語を英語に切り替えて使っているとそこら中で she だの he だの her だの his だの表示されるので、私もずっと悩まされていて、いろんなウェブサイトで「どちらにも決めていない状態」に戻せないかと情報を探していたのですが、なかなか成功せず、困っていました。今回がっつり調べてみたら、ある人が作成したスクリプトによって性別を「どちらでもない状態」にすることが出来たので、ご紹介します。

Remove Facebook Gender(Facebook の性別を削除する)

I have created an automated method to remove your gender on facebook, and make it refer to you as “they” – this is what everyone will see, and not just you. (Facebook でのあなたの性別を削除する自動化された方法を作り出しました。これによって、 Facebook はあなたを “they” と呼ぶようになり、あなただけではなく、他の人全員にとってそのように見えるようになります) I’ve tested it in Firefox and Chrome, but it may work in other browsers. (Firefox と Chrome で検証済みですが、他のブラウザでもできるかもしれません)

とのことです。以下は日本語だけ書きます。

  1. Firefox ユーザーは、 Greasemonkey をインストールして、 Firefox を再起動して下さい。 Chrome ユーザーは Tampermonkey をインストールし、有効化してください。 Opera なら こちらの情報が有益かもしれません(試してはいません)。同様に、 Safari ユーザーはこちらの情報が有効かもしれません。 Internet Explorer なら Trixie がいいかもしれません。
  2. このスクリプトをインストールして下さい。
  3. Facebook のモバイルページにアクセスすると、性別変更が面になります。日本語設定の場合はどうなのかわかりませんが、英語版だと “Other/Undisclosed” という選択肢があります。

ここで “Other/Undisclosed” を選ぶと、すぐに Facebook 上で反映されます。日本語で見ていると特に変わったところはないように見えると思いますが、英語だと his だの her だの she だの he だのが、全部 they, them, their に変わります。

これは2013年4月2日に私自身が試して成功した方法です。 Facebook の仕様が変更すると、機能しなくなる可能性があります。やるならお早めに!

※ Alec Wright さんという人が作ったスクリプトです。

【4/21 13:30〜】貧Q第1回ミーティング兼立ち上げイベント開催!【久喜総合文化会館】

昨年末にツイッターやFacebookで呼びかけて、それにこたえてくださった皆さんと一緒に、「貧困をなくすためのクィアの会」(仮)を立ち上げることになりました! 以下の通り立ち上げイベントをやりますので、みなさんぜひご参加下さい!

北関東を活動拠点とするローカルなクィア団体「貧困をなくすためのクィアの会」(仮称、略称は『貧Q』)を立ち上げます。貧困の問題をどうにかしたい、貧困について考えている人とつながりたい、貧困の問題をクィアの問題と一緒に考えたい、そんな人たちで集まりませんか?

LGBTや貧困当事者でない人の参加も歓迎します!

第1回ミーティングでは、貧困とクィアの問題とは何だろうか、どんなことができるだろうかなどを話し合いながら、今後の活動や方向性、正式な名前などを決める予定です。(※発言は義務ではありません。参加だけでもOK!)

みなさんのご参加をお待ちしております!

日時
2013年4月21日(日)
午後1時30分〜4時30分

会場
久喜総合文化会館 研修室1
埼玉県久喜市下早見140番地

参加費(会場使用、交通費補助に充てます)
100円、500円、1000円のいずれかからの選択制となります。当日封筒をお渡ししますので、お支払い可能な額を入れ、退室時にお渡し下さい。

※会場の部屋に車椅子で入室される方、参加交通費補助をご希望される方は、お手数ですが事前に hinq.info アットマーク gmail.com までご連絡下さい。(「アットマーク」の部分を @ に変えて、送信して下さい)

連絡先: hinq.info アットマーク gmail.com
当日連絡先: c.masak.i-029 アットマーク ezweb.ne.jp (マサキ チトセ)

更に詳しい事を知るには、貧Qブログをご覧下さい。
http://hinq.wordpress.com/2013/04/01/kickoff/

『Facebook イベント」も作りました。ご参加の皆さんはぜひ「参加する」をクリックして下さい!
http://www.facebook.com/events/494876843893623/

貧Qの最新情報はこちらから

貧Qツイッター http://twitter.com/HinQ_info
貧Q Facebook ページ http://www.facebook.com/HinQinfo
貧Qメールニュース登録 http://hinq.wordpress.com/mailnews/

同性愛について考える3つのこと

『ポーチ』というサイトに、「同性愛について理解を深める3つのこと」という記事が掲載されています。深める「ための」3つのこと、ではないのか? という疑問はさておき、「同性愛」というものについて、インタビューしてる人にしても、されている人にしても、私が考えているものとはいくつもの点で異なっているので、メモがてら、書いておきたいと思います。

せっかく「3つのこと」とまとめられているので、私もまねして「3つ」のことについて書こうと思いますが、元記事の「2 『典型的な性イメージ』がもたらす問題」については突っ込みどころがないので、必ずしも番号は対応していません。

1 「同性愛者の割合」は「3〜5%」なのか?
この記事の書き手によると、「なんと、同性愛者の割合は3〜5%。つまりだいたい25人に1人の割合。クラスに1人くらいはいる割合」とのことです。統計が紹介されているわけでもないので何とも言えませんが、実際には統計として2-3%というものから、10%を超えるものまであります。

ただしこういった統計というのは、「同性愛者である」という自己認識があること、それを統計を取っている相手に知られてもかまわないと思えること、などの条件が揃っているひとの割合しか出せないわけで、たとえば同性と恋愛関係を持っているけれど自分を「同性愛者」という言葉では認識してない(したくない)というひとはカウントされていません。
もっと読む

同性婚を私が嫌う理由——あるいは同性婚を支持しない人が「国民」という概念に対抗しなければならない理由——あるいは同性婚とネオリベラリズム

結婚を通して様々な利益や権利が得られるというのは、疑いがない。私自身も、もしどうしても結婚する必要が出て来たら、反婚の信条など横に置いて、結婚すると思う。「ゲイ」を商品化するようなマーケティングの仕事にだって、他の仕事の機会に恵まれなければ、就くだろう。生き延びることは、私にとって、政治的な信条なんかよりも重要なことだから。でも、まさにその、生き延びることを優先させるという態度を私が採用するからこそ、あたかも結婚制度にもLGBTマーケティングにも問題が全くないかのように振る舞うことは、してはいけないと思っている。それらに自分が関与してしまったとき、私は「私にはその権利がある」という態度ではなく、恥ずべきなのだ。

けれど、結婚していきなり自分の人生が素敵になるようなところは、そもそも想像も出来ない。人によっては、結婚は貧困への入り口だ。安定した職業を持っているひとばかりではない。あなたも、あなたのパートナーも、安定した職業を持っていないかもしれない。セーフティネットとしての結婚は、そもそも既に機能しなくなっている。それでも多くの人は、社会保障にありつけない人や、「国民」ではない人たちの移民としての大変な状況への解決策として、結婚を挙げる。もちろん、そういう側面があるからこそ、私は、自分が同性婚を支持しないからといって同性婚支持の人たちを攻撃しようとは思わない。でも個人的には、結婚していようがしていなかろうが、安心して安定した生活を送れるような社会であるべきだと思う。

結婚したいけれど、法的に認められていないから出来ない、という人は確かにいっぱいいる。でも、個人的に私がもっと気になるのは、結婚出来ないという人も含め、単身者で、かつ不安定で不安全な生活を送っている人たちのことだ。更に言えば、結婚していて、それでも不安定で不安全な生活を送っている人たちもいる。
もっと読む

『児童ポルノと法:反規制言説におけるナショナリズム』学会発表原稿

2010年9月10日、英国日本研究協会の年次大会において、 “Child Pornography and Law: Nationalism in Anti-regulation Discourses” (児童ポルノと法:反規制言説におけるナショナリズム)という発表をしました。そのスライドと原稿を引っ張りだしたので、日本語に訳しました。

ここをクリックすると原稿が読めます。

米国LGBT家族・友人団体PFLAGと、「クィア」vs「それ以外」という分け方について

(2011年5月の記事)

フェミニズムとかクィアの問題について普段は色んなことにツイッターやブログで口を出しては嫌がられるというパターンを繰り返してるわたしですが、ぐうたらな大学院生なりに研究的なこと(<「研究」と胸を張って言えないのが悲しいけど)も一応やっております(というアピール)。これまでの研究は、学士論文だけど「昭和40年代歌謡曲と女性」(英語、いずれ書きなおしてどこかに出します)、クィア学会で発表した「〈貧困〉は〈クィア〉か」(日本語だけど、原稿どっか行っちゃった)、あとイギリスの日本研究系学会で発表した「児童ポルノと法:ナショナリズムと反規制言説」(英語、そのままだと原稿部分が表示されないのでダウンロード推奨)などがあります。んで、いま修士論文書いてるんですが、その暫定的タイトルは「LGBT政治内の『親の活動』のエージェンシー:なぜ参加するのか、あるいは参加しないのか」です。

歌謡曲論文は音楽学を使った作品分析にクィア系文学理論を合わせたもの(指導教官の専門は英文学)、児童ポルノ発表はネット上の言説と国際的反児童ポルノ運動をからめてカルスタ風に、貧困クィア発表は「クィア」とか「ヘテロノーマティビティ」とかのクィア理論の概念についてあーだこーだ言うだけ、そして今回は社会学の指導教官についてインタビュー・ベースの修論。博士課程では文化人類学やるかもしれません。という、どんだけ揺れてるのあなた、という感じですが、まあわたくしなりに一応一貫したテーマみたいなのはあるんですよフフフ、みたいな。

というわけで、いま正に継続中の研究なので書けることは限られるんですが(インタビューだし、人が相手だし、色々あるのよ(っていうか日本にはIRB [Internal Review Board] が存在しないと聞いたんだけど、マジで? 調査倫理を勉強する機会に溢れてるので必要ないとかならいいけど、そうじゃないわよね))、ここ数カ月調査していてすごく面白いな〜と思った点を(自分の備忘録も兼ねて)書いておこうと思います。

もっと読む

『ハイヒール6.5』

ハイヒール6.5(はいひーる ろくてんご と読みます)

詞・曲・編曲・歌 マサキチトセ

MP3 (リンク)

歌詞

言葉を重ねれば 重ねるほど遠くなる
本当の自分なんて どこにもいない
メイクは濃いめに塗って 付けまつげを重ねて
ネイルは ピンクと 紫でキメる

あぁ だから今日は キレイだと言って
アンタのためじゃない けど

男の体に生まれて 良かったことなんて
女の子よりも オヤジが聞く耳持つ
そんな下らないことしか なかったけど今は
みんな私を嫌いね だから私は私が好き

私をイジめたヤツら 地獄に堕ちればいいの
天国は 「ヘンタイ」で 満員だから
手と手を取り合って 祈りを捧げるの
イエスじゃない 仏じゃない ジュディー・ガーランド

さぁ あなたも心の壁を壊し
こちらへ いらっしゃい

男の体に生まれて 良かったことなんて
夜道が怖くない 給料が高い
そんな下らないことはもう 無くなればいいのよ
男と女なんて どうせニセモノなんだから

私が死んだら伝えて 全てのファビュラスな
私の仲間たちに 「死んだら負けだ」と
この世で生き延びることが 私たちの抵抗
「わたしはここにいる」 どかないと血を見させるわよ